
―料理教室を始めようと思ったきっかけは何でしょうか?
あな吉
「最初は友人や近しい人だけに教えていたんです。その頃は、今ほどベジレシピが一般的ではなく、野菜料理のレシピ本も動物性食材でうまみをだしているレシピばかりだったので、完全ベジのレシピに興味を持って下さる方が、たくさんいました」
―参加者の方からはどんな感想、反響がありますか?
あな吉
「例えば卵、乳製品のアレルギーのお子さんがいる方などもたくさんいらっしゃるのですが、この先何を食べていったらいいのかわからない、と悩んでいる人も多い。パンもお菓子も食べられない、マヨネーズが使えない、練り物系もだめ、など普段口にしていたものが一切食べられない、と。でも私の本やブログのレシピを集めるだけでも、1000近いレシピがあります。そう考えると、もう食べ放題じゃないですか(笑)。だから『この中のもの、何でも食べていいんですね!』と喜んで頂いています。
また一般的には、野菜の料理ってサブ的なものというイメージが強いんですけど、『ゆるベジ』のレシピは野菜がちゃんとメインディッシュになるようなメニューもたくさんある。だからお子さんや旦那さんも満足してくれるし、『これまで食べなかった野菜を子供が食べた』とか『夫が喜んでくれた』などという感想が多いですね。mixiのコミュニティでもよく書きこまれています。そういう反応って作り手にはすごく重要でしょ?
やっぱり義務として作っているとしても、それをちゃんとおいしく食べてもらえるかっていうのはモチベーションにも関わると思うんです。体に良いものをおいしく食べてもらえるって、すごくうれしいことですよね」
また一般的には、野菜の料理ってサブ的なものというイメージが強いんですけど、『ゆるベジ』のレシピは野菜がちゃんとメインディッシュになるようなメニューもたくさんある。だからお子さんや旦那さんも満足してくれるし、『これまで食べなかった野菜を子供が食べた』とか『夫が喜んでくれた』などという感想が多いですね。mixiのコミュニティでもよく書きこまれています。そういう反応って作り手にはすごく重要でしょ?
やっぱり義務として作っているとしても、それをちゃんとおいしく食べてもらえるかっていうのはモチベーションにも関わると思うんです。体に良いものをおいしく食べてもらえるって、すごくうれしいことですよね」
―普段食材を購入する際に気をつけていることはありますか?
あな吉
「国産のものを選ぶようにしています。安全性はもちろん、このまま日本の自給率がどんどん下がっていったら良くないでしょう。
今農業をやって下さっている高齢者の方々が、『子供には継がせたくない』とおっしゃっているんですよね。このまま辞めてしまったら、消費者は購入する際に輸入品を買うしか選択枝がなくなってしまうと思います。
『高くても食べるから、作って下さい』というメッセージを伝えるためにはやはり対価を支払うべきですよね。一度コンクリートを流した土地にはまた作物を植えることはできないので、農地をこのままキープしていくことは環境問題にとっても大事なことです。国産は様々な意味で重要なので、できる限り選ぶようにしています」
今農業をやって下さっている高齢者の方々が、『子供には継がせたくない』とおっしゃっているんですよね。このまま辞めてしまったら、消費者は購入する際に輸入品を買うしか選択枝がなくなってしまうと思います。
『高くても食べるから、作って下さい』というメッセージを伝えるためにはやはり対価を支払うべきですよね。一度コンクリートを流した土地にはまた作物を植えることはできないので、農地をこのままキープしていくことは環境問題にとっても大事なことです。国産は様々な意味で重要なので、できる限り選ぶようにしています」
―各本によってよく使われている食材があるんですか?
あな吉
「それぞれのレシピ本を作っている時に、自分の中で流行っていた食材っていうのがね、やっぱりあるなーと思いますね(笑)。
『あな吉さんのゆるベジ10分レシピ』では板麩、『あな吉さんのゆるベジお弁当教室』の時はレンコンかなぁ。『あな吉さんのゆるベジ異国風ごはん』の時はスパイスを多用して、驚きのある味を目指してましたね。
そうそう、外国料理を作るとトマト味のレシピが多いのか、トマトジュースもすごく減りました。一冊目の『あな吉さんのゆるベジ料理教室』はそれまでの蓄積が長かった分全部を詰めて載せたので、一番食材が偏っていないと思います(笑)」
『あな吉さんのゆるベジ10分レシピ』では板麩、『あな吉さんのゆるベジお弁当教室』の時はレンコンかなぁ。『あな吉さんのゆるベジ異国風ごはん』の時はスパイスを多用して、驚きのある味を目指してましたね。
そうそう、外国料理を作るとトマト味のレシピが多いのか、トマトジュースもすごく減りました。一冊目の『あな吉さんのゆるベジ料理教室』はそれまでの蓄積が長かった分全部を詰めて載せたので、一番食材が偏っていないと思います(笑)」
―定番の野菜はありますか?
あな吉
「一番好きなのはニンジンです。ニンジンが入るレシピは100以上あるんじゃないかな。一番多いと思います。お料理がキレイに見えるし、甘味があっておいしいし、お菓子にも合うし。いつも常備していて、足りなくなるとそわそわします(笑)」
―今まで出版した中で、一番のお気に入りの本はどれですか?
あな吉
「自分で一番気に入っているのは、『あな吉さんのゆるベジ異国風ごはん』です。新しい試みがいっぱいできたマニアックな本なので、すごく楽しかったですね。エスニックは苦手な男性も多くて、だから自宅では作らない、と言う人が多いんです。
でも私のレシピは使っている調味料がいつもと同じものなので、そんな突拍子もない味にはならないんですよ。例えばナンプラーを使わないで、カレー粉やしょうがをベースにして、なんちゃってタイカレーを作る、とか。
聞いたことがない国の料理でも、現地流ではなく全て『ゆるベジ』風に変換して、いつもの食材でみんなの口に合うように作ってあるのでぜひ果敢にチャレンジしてほしいです」
でも私のレシピは使っている調味料がいつもと同じものなので、そんな突拍子もない味にはならないんですよ。例えばナンプラーを使わないで、カレー粉やしょうがをベースにして、なんちゃってタイカレーを作る、とか。
聞いたことがない国の料理でも、現地流ではなく全て『ゆるベジ』風に変換して、いつもの食材でみんなの口に合うように作ってあるのでぜひ果敢にチャレンジしてほしいです」
―新作の本『あな吉さんのゆるベジ焼き菓子教室』について教えてください。
あな吉
「お菓子の場合はびっくりするくらいバターや卵が入るものが普通ですよね。自分で作りながら『え、こんなに入れるの?』と驚いた経験は、誰しもあると思います。だから白砂糖とバターと乳製品を抜くのはもちろん、油やてんさい糖も最小限におさえたシンプルなレシピをたくさん考えました。
さらに野菜や果物をたっぷり使い、美味しくて体に優しいお菓子を紹介しています。めんどうくさがりなわたしのレシピですからもちろん、とっても簡単な作り方。普段はお菓子なんて焼かないという方にも、どんどんチャレンジしていただきたいですね」
(新刊JP編集部/川口絵里子)
さらに野菜や果物をたっぷり使い、美味しくて体に優しいお菓子を紹介しています。めんどうくさがりなわたしのレシピですからもちろん、とっても簡単な作り方。普段はお菓子なんて焼かないという方にも、どんどんチャレンジしていただきたいですね」
(新刊JP編集部/川口絵里子)